STAND! WITH TOHOKU 活動報告

野毛Hana*Hanaとの協同で始まった東日本大震災 震災復興支援プロジェクト「STAND! WITH TOHOKU」。
皆様に活動を報告する場がない、ということもあり、この場を使ってSWTメンバーが行ってきた活動を報告したいと思います。

STAND! WITH TOHOKUはTシャツやステッカーの販売とともに、野毛にかつて存在していた伝説のジャズ喫茶「ちぐさ」の再現カフェの収益も、復興支援のために寄付しています。
このプロジェクトには、「ちぐさ」を愛する人々がつくる会「ちぐさ会」の多大な尽力なくしては成功しませんでした。
第1回の寄付先は、最も被害の大きかった岩手県の陸前高田市にあったジャズ喫茶「h.イマジン」。
震災で店が流され、数多くのレコードが大きな波とともに消えていったこのジャズ喫茶。
その話を聞きつけたHana*HanaのSTAND! WITH TOHOKUのメンバーが、寄付先をこちらに決めました。
寄付とともに、レコード約20枚が、オーナーである冨山さんのもとへ届けられました。

冨山さんは定年後岩手に移住、「”暇人”が営むから」と「h.イマジン」という名前でジャズ喫茶をはじめました。
昨年2月の店舗消失に伴い移転した直後の今回の震災。彼にとってみたら災難続きであったでしょう。しかし、彼はへこたれていませんでした。

「悩んでいても何も解決しない。すみかと食べ物さえあれば、生きていける。前向きになれば、いつかチャンスは訪れる」
「こんな場所にジャズ喫茶なんて、世界中どこにもない。もう一度、ここに店を作りたい」(当時の新聞記事引用)

ちぐさ会の方やSWTスタッフと一緒に、「h.イマジン」の跡地でレコードを流しました。
屋根も壁もないその場所で、ぽつんと置かれたレコードプレイヤーからは、ズート・シムズの「ニュー・ビート・ボサ・ノヴァ」が流れました。

実際に見聞きした訳ではありませんが、現地の人たちの強さには、いつも心打たれます。
冨山さんの負けん気の強さに、励まされました。

どんなに辛くても、前に動こうと思う力があれば、人は前に進める。
STAND! WITH TOHOKUへの想いがいっそう強くなった、活動報告でした。

(2011.12.09) / life